幸運を招く「蟹」

主要な蟹は旬の最盛期が冬に集中しています。
ズワイガニは雌が11月〜1月上旬。雄は11月〜3月、タラバガニは北海道では1月〜5月、オホーツク海などでは11月頃から、毛蟹は国内産では12月〜3月が多いです。

しかし、蟹の旬が「冬」であり、赤い色はめでたい正月の食卓にぴったりですがそれだけではありません。

中国では、蟹を食べると官僚登用試験に合格して裕福な生活を送ることができる、とされており、その考え方が日本にも伝わり、縁起物とされるようになりました。

また、大きなハサミを上下に振る姿が幸運を招く象徴とされ、お祝いごとの席などでは昔からカニがごちそうとして食卓に並びました。
ほかにも、蟹は一度に何万粒という大量の卵を産みます。たくさんの卵を産むということが転じて、子宝に恵まれるという考えから家庭運を、そして蟹などの甲殻類を食べることで勝負運や金運UPになると言われます。

国内在庫は品薄・・・

昨年より海外の買い付け量が増加し、国内在庫は品薄傾向となっております。原料サイズが小さく、今年に入り製品サイズで3 L 以上の原料は更なる品薄となっており、価格の高騰が続いております。

その高騰の理由の一つに、量販店需要が旺盛な米国が、ズワイガニ、タラバガニの輸入量を大幅に増やしている点があげられます。「みなと新聞」によると、2021年上半期の輸入量は、冷凍ズワイガニが前年比24%増の3万9198トン、冷凍タラバガニが51%増の5935トンと、過去最多を記録した昨年を上回るペースとなっているようです。自国(アラスカ)産やカナダ産、ロシア産だけでは需要を賄うことができず、不足を埋めるノルウェー産の輸入も急増しており、アメリカ主導によるカニ価格の上昇に繋がっております。

米国の積極的な買い付けは、量販店需要の好調さ、飲食店需要の回復基調の波を受け今後も続くとの予測されており、日本への搬入量が大幅に減少すると懸念されます。当初落ち着くと思われていた内販価格が昨年の2倍となるなど、買い負けの状況は今後も暫く続く可能性があります。

クラハシでは、敢えて年末年始に向けて「カニ爪」に着目いたしました。カニが最も動かす場所と言われる爪の部分は、実は繊維が細かく、ふっくらとした柔らかさと適度なプリプリ感が魅力で、大変人気があります。1つの爪に身がしっかり入っており、食べ応えもあり非常に美味しいのが特徴です。加工品の中には、爪に切れ目を入れている商品もあり、手間要らずで簡単に美味しく召し上がっていただけますので、年末年始、あらゆる料理にご活用ください。

ボイルズワイカニ爪

身がぎっしりと詰まったカニの爪部位で、大変人気があります。ポーションタイプでリングカットされているので、自然解凍後簡単にお召し上がりいただけます。また、様々なレシピにご活用いただけます。
産地:カナダ、アメリカ、ノルウェー、ロシア等